主人公の少年がどのように聖霊と繋がりその声(インスピレーション)を受け取っているか? 映画の中ではあまり詳しく描かれていません。
しかし繊細なカメラーワークにそれは現れています。
シフトが起こる前には少年の印象的な目がアップに成るのです。
多くの場合その目は閉じられて、彼(少年)の目の前に提示されている現実との繋がりが一旦消えます。 そこで彼(少年)は自分の投射を止めているのです。
そして何か一言言うのです。
例えば自分を捕まえて孤児院に送ろうとしている警官に対して彼は ”ボクには理解出来ない。 でもあなたならわかる筈だ! あなたは理解するべきだ!” 「I don’t
under stand. YOU should understand.」と言います。
すると他の人達の表情が変わります。
繋がりが出来たのです。他の人々の投射も解除されたのです。 固く守られていた相互合意が破られ世界(に対する見方)が崩壊し、そして世界が変ったのです。
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警察官グスタフ: 我々はお前を孤児院にあずけることになるだろう。
ヒューゴ: ノー。そこはボクのいるべき所(私が所属している所)じゃない!警察官グスタフ: ではお前はどこに所属しているんだ{どこがお前の家なんだ}! 子供は皆何処かに所属しているはずだ。
ヒューゴ: お願いだから聞いてよ! お願いだからボクの言うことを聞いて。
あなたは解っていない!あなたはボクを手放さなくてはダメなんだ!ボクには解らない、何故父が死んでしまったか、何故ボクが独りきりなのか。
[ヒューゴ泣く]
ヒューゴ: これがボクが働く唯一のチャンスなんだ。あなたなら解る筈だ。
[すると自身も元孤児だった警官グスタフは、頭を下げてブレースで覆われている自分の怪我した足を見る。するとメリエスとその養女イザベルが現れて、]
ジョルジ・メリエス: 私には(彼が何処に所属しているか)解る! (グスタフに向かって)ムッシュー、この子は私に所属しているんです(それは私の子なのです)。
[するとグスタフはヒューゴを手放す。]
初めて投稿させていただきます三浦です。私も映画 ヒューゴ見ました。岡上さんの洞察を読んでもう一度見たくなりました。私がACIMと関係が深いと思った映画は他に、ベン・ハー Ben-Hur、汚れなき悪戯{原題Marcelino Pany Vino}、ウォーカー{原題The Book Of Eli}などです。
ReplyDelete三浦さんこんにちは。
ReplyDeleteごめんなさい。コメントを頂いていることに長い間気付きませんでした。
三浦さんに勧めて頂いたのでヒューゴを見ました。
大変気になったので原著も読んで見ましたが、
映画の方で表されていた「世界が急に変動する感覚」はそこには見えませんでした。