キリストとアンチキリスト
アイドル/偶像とは何でしょうか?
「自分はこの答えを知っている」とあなたは考えていますか?
何故なら、アイドル達がアイドルと認識されることはなく、アイドル達がそれそのものとして見られることは決してないのだから。
これが{アイドル達がその真の姿で見られないことが}アイドル達が持っている唯一の力なのです。
彼等の目的は不明瞭で、彼等は怖れられていると同時に崇拝されているのです。
何故なら、あなたは彼等が何の為に存在しているか知っておらず、何故彼等が作られたのか知っていないのだから。
アイドルとは「あなたの兄弟に対するイメージ」で、あなたはこのイメージを兄弟そのものよりも尊んでいるのです。
(どのような形で現れているにしろ)アイドル達は彼(あなたの兄弟)に置き換わる為に作られているのです。
そしてこれは{アイドルがあなたの兄弟に置き換わっていることは}決して知覚されず認識されることがないのです。
体でも{体に対してでも}、物でも、場所でも、状況でも、状態でも、所有されている物体でも、欲されている品でも、要求されている権利でも、獲得されている権利でも、このことは等しく当て嵌まるのです。
彼等の形に騙されるのは止めなさい。
アイドル達はあなたのリアリティに対する代用品なのです。
何らかの形であなたは『彼等があなたの卑小な自己を完結させて、それによって「(あなたの自信とマインドの平和に対して多大な攻撃を仕掛けて来る)危険な所として知覚されている世界」の中を自分は安全に歩んで行けるように成る』とあなたは信じているのです。
彼等は、あなたの欠如を補充する力を持っており、あなたの持っていない価値を加えることが出来るのです{とあなたは信じているのです}。
「自分自身を卑小さと損失に縛り付けている者達」だけがアイドル達を信じているのです。
だから彼は卑小な自己を超えて、自分の頭を上げて、世界が反映している全ての惨めさから離れて立つ力を探し求める必要があるように成ってしまうのです。
これが「世界からあなたを解放する静かな静寂を自分の中に求めず、{アイドル達から}離れて静けさと無限の平和の中にあなたを立たせないこと」に対するペナルティー(代償)なのです。
アイドルとは間違った印象や間違っている信念で、それは『あなたが見ているものとキリストの間のギャップ』を何らかの形で表しているアンチキリスト(反キリスト)なのです。
アイドルとは「形を与えられており触ること(体験すること)が出来るように作られており、だからリアルなものとして知覚することが可能で、マインドの外に見ることが出来る」望みなのです。
しかし彼等{アイドル達}はアイディアで在り続けており、彼等の源であるマインドから離れることは出来ないのです。
そして彼等の形が「彼等の形が表しているアイディア」から離れていることもないのです。
様々な形で現れている全てのアンチキリストはキリストに反対しているのです。
それは彼{キリスト}の顔の前に「(彼からあなたを遮断して、あなたを一人にしている)暗いヴェール」のように垂れ下がっているのです。
しかし光りがここにあり、雲が太陽を消滅させることは起こり得ません。
それ{ヴェール}が何かを分離している(切り離している)ように見えていたとしても、ヴェールがそれ{ヴェールが分離しているように見ている何か}を消滅させることは不可能です。
「光りそのものと共に在る者」によって何かが暗くされることもありません。
このアイドル達の世界はキリストの顔の上に掛けられているヴェールなのです。
このアイドル達の世界はキリストの顔の上に掛けられているヴェールなのです。
何故なら、{アイドル達の}その目的はあなたの兄弟をあなた自身から分離することなのだから。
{あなたの兄弟をあなた自身から分離しようとする}これは暗く怖ろしい目的なのですが、しかし{アイドル達は}「一つの草の葉を生きているものから死のサインに変える力」さえ持っていないのです。
その形はどこにも実在してないのです。何故なら、その源は「神が宿っていないあなたのマインド内」に棲んでいるのだから。
「全ての場所に遍在しているもの」が除外されており、隔てられているこの場所は{神が宿っていないあなたのマインド内とは}何処なのでしょうか?
どのような手に、神の行く先をブロックすることが出来るのでしょうか?
誰の声が、中に入ってこないように神に命令出来るというのでしょうか?
「全て以上のもの」とは、あなたを怖れで振るわせるようなものではありません。
キリストの敵は何処にも居ません。
彼をリアルにするような形を彼{キリストの敵=アイドル}がとることは不可能なのです。
アイドルとは何なのでしょうか?
それは無なのです。
それを生きているように見えさせる為には、それが信じられ(それが怖れられるように)それに力が与えられる必要があるのです。
{アイドルに与えられている}その命と力はそれ{アイドル}を信じている者達から与えられているギフトで、奇跡はこれを「天国と永遠の平和のギフトに値する力と命を持っている者」へと修復するのです。
奇跡が真理を修復する訳ではありません。 ヴェールによって隠されている光り(真理)は、消し去られているワケではないのだから。
奇跡は単にヴェールを持ち上げ、真理が邪魔されることなく(それそのものとして)輝けるようにするのです。
真理がそれ自身で在る為に、真理が信じられる必要はありません。
何故なら、真理は創造されており、故に真理は真理であるのだから。
アイドルは信念により確立されており、信念が引き抜かれた時アイドルは「死ぬ」のです。
「全能を超えた力が在る、無限を超えた場所が在る、永遠を超えた時が存在している」という奇妙なアイディアがアンチキリストなのです。
ここでは「そのような力と場所と時間に形が与えられており、そして不可能なことが起こっている世界を{これらの形が}作り上げている」というアイディアによってアイドル達の世界が設定されているのです。
ここに「死なない者」が来て死に、ここで「全てを内包しているもの」が損失を被り、ここで「時間を持っていないもの」が時間の奴隷に成っているのです。
ここにおいて、変化しない者が変えられており、(全ての生きている者に対して永遠に与えられ続けている)神の平和が混沌(カオス)に譲っているのです。
そして{ここにおいて}、(父と等しくパーフェクトで無罪で愛に溢れている)神の子が少しの間憎んでおり痛みを被っており、そして最終的に死んでしまうのです。
アイドルは何処に居るのでしょうか?
{アイドルは}何処にも居ないのです。
「無限であるもの」の中に「(時間によって無限が中断され得る)ギャップ」が在り得るでしょうか?
全てが光りである場所に設置されている暗い場所、無限であるものから分離された陰気な小部屋、それらが存在する場所は無いのです。
アイドルは「神が全てのものを永遠に設置した場所、そして神の意志以外のものには全くスペースを残さなかった場所」を超えているのです。
神が全てであって、全ての場所に神が現れており、アイドルは無で、アイドルは何処にも存在していないのです。
であれば、アイドルにどのような目的があるのでしょうか?
アイドルは何の為に{崇拝されて}いるのでしょうか?
(誰に対してこの質問が問われたかによって)沢山の異なる答えが可能です。
世界はアイドル達を信じています。
アイドル達を崇拝していなかったなら、そして『「リアリティの中に存在してはいないギフト」を自分にくれるかも知れない人』を探し続けて居なければ、誰も{この世界の中には}来ません。
アイドル達の崇拝者達はそれぞれに、他の人達が持っているよりも「多く」を自分に与えてくれる「特別な」自分の神々を望んでいるのです。
{アイドルがあなたに捧げている}それは「より多く」である必要があるのです。
何をより多く得ようとしているにしろ、そこには違いがありません。
より多くの美、より多くの知性、より多くの富、より多くの愛情、より多くの苦しみ。
いずれにしろ、何かをより多く求める為にアイドルが必要とされているのです。
そして一つの「アイドル/望み」が失敗したなら、何か他のものをより多く得ようとする望みと共に「他のアイドル」が差し出されるのです。
{様々な形で表れている}その「何か」の形によって騙されるのは止めなさい。
アイドルとは、何かより多くを得ようとする方法なのです。
そして「神の意志」に逆らっているのは、これ{アイドルを通して何かより多くをゲットしようとすること}なのです。
神は沢山の子供達を持っているのではなく、一人の子だけを持っているのです。
{であれば、}誰かがより多くを持っていたり、誰かにより少なく与えたりすることが可能でしょうか?
天国の中で、神の子はただ笑うのです。アイドルが神の子の平和に侵入出来たとしても、彼(神の子)の為に聖霊が話して、「ここではアイドル(偶像)はなにも目的を持っていない」とあなたに告げるのです。
何故なら、あなたが天国以上のものを持つことは不可能なのだから。
もし天国があなたの中に在るのであれば、何故あなたは『天国を減らしてしまって、神があなたと兄弟の上に授けたものよりも多くをあなたに与えようとする』アイドルを求めるのでしょうか?
神はこれら全て{天国の全て}をあなたに与えたのです。
そしてあなたがこれを失うことがないように、神は「同じもの{あなたと兄弟が神から授かった天国と同じもの}」を様々に存在する全てに対しても与えたのです。
だから「生きている全てのもの」は神の一部であると同時に、あなたの一部でもあるのです。
アイドルがあなたを神より大きなもの(神より多くのもの)として確立することは出来ません。
しかし「{神より}少ないもの」であることにあなたが満足することも決してありません。
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