Jun 11, 2013

Ch29-09

The Forgiving Dream

赦している夢{あなたが世界を赦している夢}
 
 

「アイドルの奴隷に成り下がっている者達」は自発的な奴隷なのです。

「命を持っていないもの」に対して跪き崇拝している人は、そして「無力なもの」の中に力を探そうとしている人は、自発的にそうしているに違いないのです。

 
このようなことを望むとは、神の子に一体何が起こったのでしょうか?

「地の石よりも己を低く卑下し、自分を引き上げてくれるように」とアイドル達に求めるとは{神の子に一体何が起こったのでしょうか?}。

あなたが作った夢の中のあなたのストーリーを聞いてみなさい。

そして『「これ(あなたのストーリー)が夢でないとあなたが信じていること」が真実なのではないか』とあなた自身に訊ねてみなさい。

「神が神自身と等しくパーフェクトに創造したマインド」の中に「裁きの夢」が入って来たのです。

そしてこの夢の中で、天国が地獄に変えられており、神が神の子の敵に作られているのです。

 
 
どうやったら神の子が夢から醒めることが出来るのでしょうか?

これは裁きの夢{判断の夢}なのです。

彼が裁くこと{判断すること}を止めたなら、彼は目覚めるのです。

何故なら、彼がその夢の一部で在り続けている限り、夢が存続し続けているように見えるのだから。

裁くことを止めなさい。

何故なら、「裁いている人」は、彼自身(裁いている人自身)に裁きが下されることを遠ざける為に、アイドルを必要としてしまうのだから。

 
そして彼が断罪した「自身」を彼が知ることも出来なくなるのです。

裁くことは止めなさい。何故なら{あなたが裁いたなら}あなたはあなた自身を邪悪な夢の一部にしてしまうのだから。 その夢の中ではアイドルがあなたの真のアイデンティティに成ってしまっていて、あなたが裁きから救済されることが恐怖と罪悪の上に置かれてしまっているのだから。


夢の中の全ての人物は「夢からあなたを助ける為に作られているアイドル」なのです。しかし彼等は「そこからあなたを救うべきものの一部{夢の一部}」なのです。

こうしてアイドルが夢を生かし続けており、夢を酷いものにし続けているのです。

何故なら、恐怖と絶望の中に自分が居ない限り、誰もアイドルを望まないのだから。

 

これが「アイドルが象徴{表現}しているもの」なのです。

{アイドルはあなたを救済するものとして作られているのですが、アイドルもまた幻想の一部で、アイドルを信じ続けている限り、あなたはまだ幻想/夢の中なのです}。

だからこの崇拝は絶望と恐怖の崇拝で、絶望と恐怖が現れている夢なのです。

裁きは、神の子に対する不正義なのです。

そして彼が作った夢の中では、「彼」を裁いた者が『「彼自身」の上に彼が下したペナルティ(懲罰)』から逃れられないことが正義なのです。

 

神は正義を知っていますが、ペナルティ(懲罰)は知らないのです。

しかし裁きの夢の中で、あなたは攻撃しており、あなたは断罪されているのです。

そして「(あなたの裁きとその裁きがもたらすペナルティの間に挿入されている)アイドル」の奴隷に成ることを{あなたは裁きの夢の中で}願っているのです。

 

「現在あなたが夢見ている夢」の中には救済が存在し得ません。

「自分が確立したとあなたが信じているもの、そしてあなた自身を罪深くする為にあなたがしたこと、あなた中の光りを消す為にあなたがしたこと」からあなたを救う為に居るアイドルも夢の一部で在るに違いないのだから。

 
小さな子供達よ、それはそこに在るのです。{光りはあなたの中に在るのです。}

あなた達はただ夢見ているだけなのです。

そしてアイドル達は『「自分達がそれで遊んでいる」とあなた達が夢見ている玩具』なのです。

 

玩具を必要とするのは子供達だけではないでしょうか?

彼等は自分達が世界を統治しているフリをして、自分達の玩具に「動き回る(話して考えて、自分達の代わりに話す)力」を与えているのです。

そして玩具がしているように見えている全ては「玩具で遊んでいる者達のマインド内」に存在しているだけなのです。

しかし彼等は{玩具で遊んでいる者達は}『自分達の玩具がリアルに見えている夢を自分達が作り上げていること』は忘れていようとしており、彼等{玩具}の願望が彼等自身{子供達自身}のものであることを認識しないでおこうとしているのです。


 
悪夢は子供達の夢なのです。

「自分達の玩具をリアルなものにしたと考えている子供達」に対して玩具が反乱しているのです。

しかし夢が攻撃することなどが可能でしょうか?

玩具が大きく危険に獰猛に御し難く成ることが可能でしょうか?

子供はこれを信じています。何故なら、子供は自分の思考を怖れていて、自分の思考を{自分のものと認める代わりに}自分の玩具に与えているのだから。

 
そしてそれらのリアリティが子供自身のリアリティに成るのです。

何故なら、彼等が{玩具の存在が}子供自身の思考から子供を救っているように見えるから。

玩具は子供の思考を生かし続けリアルに保つのですが、{その場合}子供の思考は子供自身の外に見られており、そこ{子供が思考を自分の外に投射している状態内}では「玩具に対する子供の裏切り」に復讐する為に「玩具が子供に対して反乱を起こすこと」が出来るのです。

 
子供は「自分の思考から逃れる為に自分は玩具を必要としている」と信じているのです。何故なら、彼(子供)は思考がリアルだと考えているのだから。

だから彼は全てのものを玩具にして、彼の世界を彼自身の外に保ち続けていて、「自分は世界の一部でしかない」という遊びを続けているのです。

 
子供時代が終り永遠に過ぎ去るべき時があるのです

子供の玩具を持ち続けようと求めるのは止めなさい。

それらの玩具を手放しなさい。 あなたはそれらをもう必要とはしていないのだから。

裁きの夢は子供のゲームなのです。

この夢の中では、子供が権威ある(しかし子供のように僅かな知性しかもってない)父親に成っているのです。

{夢見ている子供である}彼を痛めているものが破壊され、彼を助けるものが祝福されるのです。

 
しかし彼は「何が痛みをもたらし何が癒やしをもたらすか知っていない子供のように」これを裁いて(判断して)いるのです。

すると悪いことが起こっているように見え、彼は「自分が作った法によって統治されていると彼が考えている世界」の中の全ての混沌(カオス)を怖れるのです。

しかしリアルな世界は「彼がリアルだと考えている世界」によって影響されてはいないのです。


そして彼がそれ(リアルな世界の法則)を理解していなかったからといって、{リアルな世界の}その法則が変えられた訳でもないのです。
リアルな世界はそれでも夢でしかないのです。

ただし{あなたがあなたの裁きを用いていないリアルな世界の中では}フィギュア(人物像)が変えられている(変化している)のです。

{あなたが裁きを用いなくなった時、あなたが分離的思考に基づいた判断を使用しなくなった時}フィギュア達はもう「{あなたの期待を}裏切るアイドル」とは見られていないのです。

 
これは{リアルな世界は}誰ももう「何か他のもの」の代用品として使われなくなっている夢なのです。 

これは「マインドが考え生み出した思考」と「それが見ているもの」の間に誰も(どのような人も)挿入されてはいない夢なのです。

もう誰も「その人ではないもの」の為に使われていないのです。何故なら、子供染みた事柄は全て片付けられているのだから。

そして「以前までは裁きの夢であったもの」が今「全てが喜びである夢」へと変えられたのです。 何故なら、それがその目的なのだから。{何故なら、裁きの夢を喜びの夢に変えることが、リアルな世界の目的なのだから。}

赦している夢だけがここに入って来れるのです。何故なら、時間はもう殆ど過ぎ去っているのだから。

そして「夢の中に出て来る全ての形」が今はもう(裁きの中ではなく、愛の中で)兄弟として知覚されているのだから。


赦している夢(赦せる夢)が永続する必要は殆ど無いのです。

 

赦している夢(赦せる夢)は「マインドが考えていること」からマインドを分離する為に作られてはいないのです。

それら{赦している夢}は「夢が誰か他の人によって夢見られている」と証明することを求めないのです。

 
そして、それらの夢の中で「全ての人達が思い出す(しかし全ての時間が始って以来聞かれることの無かった)メロディー」が聞き取られるのです。

一旦完了した赦しは無時間性{時間に縛られていない者}をとても近くに持って来るので、天国の歌が聞えるのです。

それ{天国の歌}は耳によって聞かれるのではなく、『「神の子の中深くに永遠に置かれている聖壇」を決して去ることが無かった神聖{神聖なる者}』によって聞かれるのです

そして彼がこの歌を再び聞いた時、「自分がこの歌を聞いていなかったことは決してない」と彼は知るのです。

裁きの夢が取り除かれた時、時間が何処にあると言うのでしょうか?{裁きの夢が取り除かれたならば、時間は何処にも存在していないのです。}


あなたが何らかの形で怖れを感じている時には(そして深い満足を感じていない場合、

助けが確実に感じられていない場合、天国があなたと共に歩んでいるという静かな確約が得られていない場合、あなたは怖れているのです)、「あなたがアイドルを作っており、それ(あなたの作ったアイドル)があなたを裏切ると信じていること」が確実なのです。

何故なら、「それ(アイドル)が自分を救うだろう」というあなたの願いの下には、自己背信の痛みと不確実性の痛みと罪悪が在るのだから。 それら(痛み/罪悪)は余りに深く苦く{夢の中に置かれており}、だから夢があなたの破滅感を完全に隠すことは出来ないのだから。

あなたの自己背信は怖れをもたらさずにはおれず、そして怖れは裁きであって、アイドルと死を一生懸命に探さざる得なくなってしまうのだから。

赦している夢は「あなたが安全の中に住んでおり、あなた自身を攻撃していないこと」をあなたに思い出させるのです。
 

そうしてあなたの子供染みた怖れが溶け去って、それぞれの夢は「(アイドルを崇拝し攻撃を保とうとする新い試みではなく)あなたが新しい門出を迎えていること」のサイン(しるし)に成るのです。

「赦している夢」は「夢の中にフィギュア(人形)として現れている全ての人達」に対して優しいのです。

だから彼等(赦している夢)は「怖れの夢からの完全な解放」を「夢見ている人」に持って来るのです。
 

{赦している夢を夢見ている}彼は彼の裁き{自分自身の裁きそして兄弟姉妹の裁き}を怖れないのです。

何故なら、彼は誰も裁いておらず、裁きを使いながら「裁きがもたらさざる得ないものから」解放されることを求めてもいないのだから。

そして『裁きが「裁きのペナルティから彼自身を救う方法」として見られていた時彼が忘れていたこと』を彼は思い出すのです。

 
 

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