Weakness and Defensiveness
弱さと防御性
人はどのようにして幻想を克服するのでしょうか?
もちろん力や怒りによってではありません。 そして幻想に対して反対することによって、それを克服出来る訳でもないのです。
「それら幻想がリアリティに反している」と理性があなた告げることを許すことによって幻想が克服されるのです。
「それら幻想は真理であるべきことに反しています。 そしてそれらに対する反対も、リアリティからではなく、幻想から来ているものなのです。」(と理性があなたに告げるのです。)
リアリティは何に対しても反対/対立しません。
純粋に存在するものは防御を必要とせず、防御を提供もしません。
幻想だけが、その弱さ故に、防御を必要とするのです。
弱さだけが邪魔をしている時、真理の道を歩むことが難しいでしょうか?
「あなた」がこの闘争に見えている状態の中の強者なのです。 そしてあなたは防御を必要としていません。
防御を必要としている全てのものは、あなたが欲するべきものではありません。
何故なら、防御を必要とする全てのものがあなたを弱くしてしまうのだから。
エゴが何の為に防御を必要としているか考えてみなさい。
常に真理に反するもの(理性に逆らうもの)を正当化しようとして、(エゴは)道理に適ったことが言えない(出来ない)のです。
これが(エゴのこの振る舞いが)正当化(弁明)出来るでしょうか。
これは(あなたを真理から救おうとする)狂気への招待以外の何で在り得るでしょうか?
そして「あなたが怖れているもの」以外の何からあなたが救われることが可能なのでしょうか?
罪に対する信念は、大いなる防御と巨大なコスト(支払い)を必要とします。
(罪を信じる為には)聖霊が提供している全てのものに対して防御して、聖霊が提供している全てのものを犠牲にしなくてはならないのです。
何故なら罪は、あなたの平和から刻み出されているブロックで、平和の帰郷(返還)とあなたの間にこのブロックが置かれているのだから。
しかしどうしたら、平和がかように細かく分けられるのでしょうか?
平和は依然として健全/十全で、平和からは何も奪われていないのです。
邪悪な夢の方法と素材が無(何でもないもの)であることを見なさい。
実際には、あなた達は一緒に立っており、あなた達の間には何も無いのです。
神があなた達の手を取っています。「彼と一つのものとして彼が繋げた者」{神と一つのものとして神が繋げた者}を何が分離出来ると言うのでしょうか?
あなたは、自分の父に対して自分を防御しようとしているのです。
しかし愛を除外しておくことは不可能です。
(無防備な)静けさの中で神はあなたと共に安らいで居ます。何故なら、この静かな状態の中にだけ{神の}力とパワーがあるのだから。
ここにはどのような弱さも入って来れません。何故なら、ここには攻撃がなく、従ってここには幻想がないのだから。
愛は確信の中で安らいでいます。 不安(不確定性)だけが防御的に成れるのです。
そして全ての不安(不確定性)は「あなた自身」に関する疑いなのです。
怖れとは何と脆弱で卑小で無意味なものでしょう!
愛が繋げた者達の静かな力の前では、それらは何と取るに足らないものでしょう!
これがあなた達の「敵」(怖がって宇宙を攻撃しようとしている鼠のようなもの)なのです。
それが「成功」する可能性があるでしょうか?
自分の全能の力を言い立てるその脆弱な金切り声を無視することが難しいでしょうか?
宇宙全体の全てのハートがひとつになって永遠に歌い続ける「創造者を称える賛美歌」をかき消そうとしている、この脆弱なキーキー声を無視することが難しいでしょうか?
どちらがより強いのでしょう?
この小さな鼠ですか? それとも神が創造した全てのものですか?
あなた達はこの鼠によって繋げられているのではなく、神の意志によって繋げられているのです。
そして鼠に「神が繋げた者達」を騙すことが出来るでしょうか?
あなた達とあなた達の合一の間にあるもの(あなた達の合一を隔てているもの)がとてもわずかなものであることにあなた達が気付きさえしたなら!
それ(あなた達とあなた達の合一の間にあるわずかなもの)が掲げる幻想の基盤のサイズ(大きさ)や幅、重さ、硬さ、堅固さに騙されるのは止めなさい。
しかし体の目にとっては、これが巨大で堅固な山のように動かせない体に見えるのです。
でもあなた達の中には力があり、幻想が(あなた達の中の)この力に抵抗することは不可能なのです。
この体(あなた達とあなた達の合一の間にあるわずかなもの)は動かせないように見えているだけなのです。
真理の中では(あなた達の中にある)この力に抵抗することは不可能です。
であれば、これら両者(真理とあなた達の中の力)が出会った時何が起こるのでしょうか?
硬直状態の幻想を、(幻想の中を)静かに通り抜けてその先に到達するものから、長いこと守り続けることが出来るでしょうか?
次のことを忘れないでください。
(何かに関して/何かに対して)防御的になる必要が立ち昇ってくることを感じている時あなたは、あなた自身と幻想を自己同一視しているのです。
そしてあなたは弱く感じるのです。 何故なら(その時)あなたは一人なのだから。
これが全ての幻想のコスト(代償)なのです。
全ての(幻想は)あなた達がお互いから分離しているという信念に基づいているのです。
全ての幻想の中で、重く硬く動かせないものがあなたと兄弟の間に立ちはだかっているように見えているのです。
真実はその(全ての幻想の)上を軽く簡単に渡って行くことが可能で、(あなたが以前それをどう考えていたかに関わらず)それが無(なんでもないもの)であるとあなたは確信せざる得なくなるのです。
もしあなた達がお互いを赦したなら、これが起こるに違いないのです。
何故なら「あなた達の間に立ちふさがっているように見えているもの」を無視出来ないあなたの意志(意識)が、それを無敵に見せており、それが動かせないという幻想を守っているのだから。
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